不幸にして買取不可となった故障車を、廃車にする手続きのため、必要な書類を揃えたら、地域の運輸支局に出向きます。軽自動車の場合は、運輸支局ではなく、軽自動車検査協会に出向きます。書類の記入については、職員の人が教えてくれますから、その通りに書き込みましょう。続いて、二枚のナンバープレートを返納窓口に返納します。これで永久抹消登録の手続きは全て終わりました。抹消登録証明書を受け取ります。このように、自分で廃車手続きを行うのが最も費用を抑えられる方法です。しかし、時間と労力がかかりますから、よく考えて決めてください。
さらに、運輸支局は土日が休みです。お勤めの方は業者に代行を頼むしか方法がないかもしれません。その場合、過去に車検や、自動車の修理をしてもらった業者があれば、そこにお願いするのがオススメです。業者に渡す書類は以下のとおりです。車検証と自賠責保険の原本、名義人の実印と、発行から3ヶ月以内の印鑑登録証明書、車検証と同一の認印、名義人の免許証のコピーです。これらの書類と、自動車を引き渡したら、あなたのすることはこれで終わりです。大体どれくらいの期間で廃車の手続きが完了するかを業者に確認しておきましょう。一般に、手続きにかかる期間は業者によって違い、数日から1ヶ月くらいの幅があります。手続きが完了すると、業者から抹消登録証明書が送られてきます。これを受け取れば、手続きは全て終了です。
万一いつまでも抹消登録証明書が送られてこない場合は、手続き進捗状況を問い合わせましょう。もしも業者が不正にあなたの車を中古車として他人に売っていたら、あなた名義のまま自動車が起こした問題や税金はすべてあなたの責任になってしまうおそれがあります。完全に廃車されたことをしっかり確認しましょう。自分で手続きする場合に比べ、業者に依頼する場合は、一般に一万円ほど余分に費用がかかるようです。この場合もやはり、業者によって代行費用が異なるようですから、可能であれば複数の業者に尋ねてみるのが賢いでしょう。また、廃車の手続きを無料で行う廃車買取業者を利用してもいいでしょう。